オフィスビルの地震保険

 本日は、オフィスビル火災保険地震保険のご相談がありました。
 満期まであと1週間という期限の迫った状況でのお問合せです。
お客様「見積もりを出して欲しいのですがどの位時間が掛かりますか?すでに資料は用意してあるのですぐにFAXします。」
 私 「内容を見てみないとなんともいえませんが、お急ぎということであれば、できる範囲の見積もりを今日中に出しましょう。ただ、事業用の地震保険はすぐには保険料が出ないときもありますので、その点はご了承ください。」
お客様「今加入の保険証券のほかに何が必要ですか?」
 私 「新橋のビルであれば、飲食店の入っているフロアもあるのではないでしょうか? 各階の店舗の利用状況(業種)により保険料が変わります。フロアごとの業種を教えてください。」
 暫くすると、FAXが送られてきました。
 送られてきた証券を見ると 新橋にある13階建ての大型ビルです。この建物に20億の火災保険と2億の地震保険の加入の希望、これだけの大型のビルとなると火災保険の保険料も簡単には出せません。地震保険の見積もりは、さらに困難です。
 各保険会社に状況を伝え 地震保険の引受の条件を打診しました。
A社:当社で標準としている地震保険と補償の条件が違います。お客様の希望する条件だと特別扱いになるので、保険料を提示するのに3週間掛かります。
B社:事業用地震保険は原則として取り扱っていません。
C社:1億円までであれば比較的容易に地震保険の見積もりが出せますが、それ以上だと保険料を提示するのに1週間掛かります。
D社:見積もりを出すには、設計図や構造計算書が必要です。それら資料を頂いてから1週間程度の時間が掛かります。
 このような状況でしたので、火災保険だけの仮のお見積もりを提出しました。現在保険会社は、火災保険の大口契約割引が無い模様で、火災保険だけであれば3割引の保険料を出すことが出来ました。しかし、地震保険を含めたお見積もりは時間が不足していて出せない旨ご回答してご了解を頂きました。
 先の長い話ですが、来年の切り替え時期に再チャレンジです。