マンションの建物の地震保険は必要?

 お客様から、満期を迎えるマンションの地震保険のご相談を受けました。
 神奈川県のお客様で、マンションの建物と家財に地震保険をつけてご契約いただいています。1月に満期を迎えるため、満期のご案内をお送りしましたところ、建物の地震保険は必要ないのではないかと お電話で相談をを受けました。
 お客様「マンションの場合、建物の地震保険は必要かしら?建物が大きな被害を受ければ、地震保険の保険金だけでは、修理費用は賄いきれないと思うの。だとしたら、地震保険は、ムダではないかしら?」
 代理店「確かに、平成になって建てた新しいマンションであれば、地震に強い構造になっています。また、マンションの修理には多額のお金が必要で、建物の地震保険だけでは、不足すると思われますね。」
 お客様「だとしたら、建物の地震保険は必要ないのではないかしら?」
 代理店「もし、建物が住めないほどの被害を受けた場合、どうされるお考えですか?」
 お客様「どうしたらよいかは分からないけれど、どうにかなると思うの。」
 代理店「仮に、住むところを借りるとしてもお金が必要ですし、少なくとも、住宅ローン残債は、返済しないといけません。そう考えると建物の地震保険の保険金が、お役に立つことが多いと思います。やはり建物の地震保険は必要だと思いますよ。」
 お客様「そうね。ローンは返さないといけないものね。」
 このお客様は、地震保険の必要性を理解していただき、従来どおり建物にも地震保険をつけてご継続いただきました。

 損害保険会社の地震保険は、国の支援を受けて運営しています。この地震保険の制度は、生活再建のための資金を用意するというのが制度の目的です。そのため、建物の修理費用の全てを賄うことができない場合も多いでしょう。ただ、被災した後の生活再建にはお金が必要です。例え地震に強いマンションだとしても地震保険は必要だと思います。