マンションの修繕工事に新保険

マンションの老朽化が進み、大規模修繕が増加している中、大規模修繕工事を対象に、欠陥工事による被害を補償する保険商品が開発されました。新しい保険は、住宅関連の欠陥保険専門会社であるハウスプラス住宅保証株式会社(東京電力系)が開発しました。
 マンション修繕工事業者が契約し、補償されるのは、欠陥工事から5年以内に雨漏りなどが見つかった場合等です。また、工事業者が倒産し場合、マンションの管理組合が保険金を受け取ることができます。
 マンションの構造部、屋根、給排水設備、電気設備、手すりなどの欠陥が対象となり、保険料は、マンションの規模や補償範囲によって違います。たとえば、8階建マンションの保険料は、検査料を含めて60万〜80万円程度となります。保険料は、修繕業者が負担するものの、実際には、工事費に上乗せするケースが多いとみらます。
 この保険は、国が推進する「住宅瑕疵補償制度」の一環で、保険引受前に住宅1棟ごとに個別の実地調査(検査)を行う必要があり、国交省所管の保険法人が引き受けることになっています。現在のところ損害保険会社では発売していません。
 この記事は、1月3日の日経新聞・朝刊を基に要約を掲載しました。