ビル保険?

 先日、「ビル保険」のキーワードで検索されました。ビル保険という名前の保険はありません。おそらく、賃貸ビルのオーナーがかける保険を探していたのだと思います。そこで 貸ビルオーナーの保険についてすこし説明します。
 ビルオーナーがかける保険は、大きく二つに分かれます。
1、建物の火災保険。これは自分のビルが被害を受けたときの補償をします。
2、建物所有者としての賠償責任保険。これは、所有するビルが原因で 第三者に対人対物の被害を与えたときの補償です。

1、火災保険は 保険を掛ける対象によって
 建物本体の保険
 什器備品の保険
 美術品等の保険
 機械設備の保険  に分かれます。

 建物本体の保険のみを掛けている例が多いようですが、ビル内におかれた動産の損害や機械設備の火災・漏水以外での事故に備えて 建物本体以外の保険も検討してください。

2、賠償責任保険も二つに分かれます。
 施設賠償責任保険
 昇降機賠償責任保険 の二つです。

 専門のメンテナンス業者に委託しているのにエレベーターの賠償責任保険がなぜ必要かと聞かれたことがあります。
 エレベーター内で負傷する事故があったとき、メンテナンス会社がやるべきことをやっていれば事故の責任は取りません。メンテナンス業者ニ責任が無かったとしても、ビルオーナーの責任は残ります。そこを保障すると考えてください。

 今回ビル保険で検索していた方の疑問に答えられていたでしょうか?
具体的な保険については、経験豊富な代理店にご相談ください。平均用法を用いた安い保険料の計算や 新しいタイプの保険などビル保険の掛け方によって保険料も内容も変わってきます。一定規模以上の建物には割り引きも適用されます。