賃貸の家財保険

 先週、賃貸住宅の火災保険についてご相談がありました。
お客様「なぜ、賃貸住宅の契約時に火災保険に入るのか?強制といわれましたが入らなければいけないですか?」
 まず、建物の賃貸借契約によって発生するリスク/必要性についてお話しました。
 「賃貸の場合、失火時の賠償リスクがあります。賃貸住宅で自室から火事を出してしまった場合、借用建物の修復費用を支払わなければなりません。そこでこの失火による賠償責任保険を補償する保険が必要となります。この保険が借家人賠償責任保険(特約)といいます。火事を出したとき建物の修理費用をまかなうとなると敷金では足りませんから、退室するときに大変なお金が必要になります。場合によっては、保証人さんに迷惑を掛けることとなりますね。」
お客様「なるほど。」
 「次に、漏水によるトラブルもよくあります。配水管が詰まったり、水道器具が壊れて水が吹き出て階下の人が被害を被る事故があります。この漏水事故の賠償責任を補償する保険が個人賠償責任保険(特約)といいます。
 大問題となるケースは、全自動洗濯機の配水管が詰まったり、ホースが外れたしまったりするケースです。こうなると1回分の洗濯排水がほとんど階下にあふれて建物や入居者の家財に被害が出ます。こちらも100万円を超える損害が出る場合があります。こうなると保険が必要ですね。」
お客様「2年で15,000円〜2万円位払うというのがその保険ですか?」
 「そうですね。その位の保険料でご契約されている方が多いですね。今は、賃貸の家財保険は、通信販売でも入れます。通販の賃貸住宅用家財保険ですと 年間6,000円(地震保険なし)からあり、この保険料で他人に被害を与えた場合だけでなく、自分の家財が盗難の被害にあったときなどの家財の保険もついています。」
 「仲介業者から 強制だといわれているのなら、賃貸保険に入らないということは難しいですね。ただし、
1、価格面で納得できなければ、もっと安い賃貸保険があるはずだというと保険料の安い賃貸保険を出してくれるかもしれません。
2、他の保険に入りたい時は、「この保険に入りたいから違いを説明してくれ。」といって、粘り強く保険の説明を聞く方法もあります。自分の選んだ保険のほうが良い保険であれば、認めてくれることもあるでしょう。
 いずれにしても保険に加入しておくことは必要ですね。」
 家財保険のリンク 法人契約用家財保険 家財の地震保険